今回は沼津の江梨沖でマルイカ釣りに初挑戦! 勝手が分からずあたふたする私は、同乗していた親切な紳士(以下、師匠)にアドバイスをもらってなんとか、2杯をゲットしました。ただ、目の前では師匠が40杯超えの爆釣。

百戦錬磨の釣り師からイカ釣りの奥深さを学ばせてもらいました。

  沼津・江梨港から真正丸さんに乗って、夕暮れ時のイカ釣りへ出航しました。日が沈む直前に港を離れ、ポイントまではわずか5分。江梨沖に到着すると船はイカリを下ろして係留され、辺りは静かな夜の海へと変わっていきます。

 今回のターゲットはマルイカ。マルイカは愛称で、正式には「ケンサキイカ」です。見た目はヤリイカに似ていますが、胴が太く、触腕が長いのが特徴。食味も良く、ファンの多いイカです。釣り方はスッテ釣り。幹糸に6本ほどのスッテが付いた仕掛けで、一番下はオモリになっています。

 実は初挑戦の私。同乗していた師匠が声をかけてくださり、丁寧に一から教えてくれました。

基本はゼロテンション釣法。オモリを海底に置き、仕掛けをギリギリ張らない状態をキープすることで、イカがスッテに触れた瞬間の微細なアタリを捉えることを目的とした、マルイカ釣りのテクニックです。

 オモリを海底まで落とし、着底したらサオ先を小刻みに動かして仕掛けをタタキます。その後ピタッと止めてアタリを待ち、あってもなくてもサオをスッと持ち上げて合わせる。この動作をひたすら繰り返します。

 練習を続けていると、運良く微細なアタリを捉え、サオにじわっと重みが。慎重に巻き上げると、小ぶりながらもうれしいマルイカをゲット。私の仕掛けは枝糸付きの「ブランコ」でしたが、師匠はスッテを道糸に直結する「直結仕掛け」。微細なアタリが取りやすく、掛けやすい反面、難易度は激高です。

 結果、私は2杯…。一方、師匠は、なんと40杯超え。イカ釣りの奥深さを思い知らされました。

悶絶するほど難しかったですが、それ以上に学びの多い釣行。マルイカは冬と夏に楽しめる釣りなので、必ずリベンジします。帰宅後は、なけなしのイカで春雨サラダ。春雨はかさ増しになるのでおすすめです(笑)。

 マルイカ春雨サラダ

 ▽材料 マルイカ1杯、春雨50グラム、ごま適量、しょうゆ大さじ1、砂糖小さじ1、ごま油小さじ1、刻みしょうが少々

 ▽作り方

 〈1〉マルイカは食べやすい大きさに短冊切りする。

 〈2〉沸騰したお湯でマルイカを10秒ほどサッとゆでる。

 〈3〉春雨をお湯で3分ほどゆでて戻しておく。

 〈4〉マルイカ、春雨、しょうゆ、砂糖、ごま油、しょうがをよく混ぜ合わせて冷蔵庫で1時間寝かせる。

 〈5〉お皿に盛り付けごまを振りかけたら完成。

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