横浜市保土ケ谷区の神部浩区長はこのほど、来季のJ2降格が決まった横浜FCの片原大示郎社長とGK市川暉記、内田智也C.R.O兼ホームタウン・普及グループ本部長から表敬訪問を受け、シーズンの戦いをねぎらった。

 横浜FCは同区に「横浜FC・LEOCトレーニングセンター」を構え、地域に根差した活動を地道に続けている。

チームへの関心や愛着をより一層深めてもらい、区の魅力向上につなげようと、子ども向けサッカー教室の開催や、選手による「1日保土ケ谷区長」体験イベント、クイズラリーなどを実施してきた。これらの活動は花を開きつつあり、今季は1試合平均観客数がクラブ史上初めて1万人を突破した。

 チームはJ1定着を目標に戦い、一時は同じ横浜をホームタウンとする横浜FMとの残留争いを繰り広げた。終盤に勝ち点を伸ばせず18位に終わり、1年での降格となったものの、ルヴァン杯では初の4強入りを果たすなど、クラブの歴史を塗り替えるシーズンでもあった。

 神部区長は「シーズン最後まで楽しませていただいた。残念な結果に終わってしまったが、これからもこれまで以上に横浜FCを応援し、連携した取り組みを通じて区民の皆さまに喜んでいただきたい」と、1年間の戦いをねぎらった。

 2026年はシーズン移行期となるため、5度目のJ1昇格は早くても27年夏以降となる。市川は「これだけ期待していただいた中で、結果で恩返しができず非常に悔しい気持ちでいっぱいです。過去に戦ったJ1リーグと比べても、今季は残留できるチャンスと手応えを感じていました。ただ、先に失点すると下を向いてしまう悪い流れを、最後まで改善できなかった。もう一度力をつけ、J1に定着できるよう取り組んでいきたい」と、決意を語った。

 横浜FCは2018年に保土ケ谷区役所、保土ケ谷区連合町内会長連絡会、保土ケ谷区商店街連合会の4者間で、相互の連携を強化するための基本協定を締結している。

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