宝塚歌劇団は22日、花組の鈴美梛なつ紀(すずみな・なつき)と湖春ひめ花(こはる・ひめか)の娘役2人が東京宝塚劇場公演「蒼月抄(そうげつしょう)―平家終焉の契り―」「EL DESEO(エル・デセーオ)」の千秋楽、来年5月31日付で退団すると発表した。

 鈴美梛は2016年入団の第102期生。

同年の星組公演「THE ENTERTAINER!」で初舞台を踏み、花組に配属された。翌年度(18年1~3月)の「ポーの一族」で明日海りお演じるエドガーの幼少期役に抜てきされ、23年の宝塚大劇場/東京宝塚劇場公演「鴛鴦歌合戦(おしどりうたがっせん)」では藤尾の乳母役、今年3月の福岡・博多座公演「マジシャンの憂鬱」では皇太子妃の侍女・シャーロット役をともにコミカルに演じるなど芝居力に定評がある。月組娘役の彩姫みみ(あやひめ・みみ=第108期生)は妹。

 湖春は20年入団の第106期生。入団時の成績は首席の雪組ホープ・華世京(かせ・きょう)に次ぐ2番で、同年の月組公演「WELCOME TO TAKARAZUKA」で初舞台を踏み、花組に配属された。24年の宝塚大劇場/東京宝塚劇場公演「アルカンシェル」で聖乃あすか演じるイヴの少年時代を任されるなど、歌唱力と芝居力で実力を発揮している。

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