フィギュアスケートの全日本選手権が閉幕し一夜明けた22日、会場の東京・代々木第一体育館では「メダリスト・オン・アイス」が行われた。男子で連覇を果たした鍵山優真(オリエンタルバイオ・中京大)は「frostline」を演じた。水色を基調とした衣装で、力強いピアノの旋律に合わせ、銀盤の上を滑った。イナバウアーなどチャンピオンの演技に拍手が湧き起こった。続けてフリー「トゥーランドット」も優雅に舞い、スタンディングオベーションが起きた。 演技後は場内インタビューに応じ、「試合から解放された喜びを体全体で表した」と冗談を交え、演技を振り返った。2大会連続代表のミラノ・コルティナ五輪へ向け、「スケートしかできない。目標に向けてまっすぐ進むことが生きがい。ミラノで『I wish』と『トゥーランドット』を完成させます!」と語った。 日本代表は、自身と女子の坂本花織(シスメックス)、ペアの三浦璃来、木原龍一組(木下グループ)以外が初出場。鍵山は「新生ジャパンみたいな感じ」と言い「4年前は、先輩方の背中を見てオリンピックという舞台を楽しんだ。今回は、自分がその背中を見せる番」と覚悟を語った。