埼玉・昌平高のサッカー部は22日、埼玉県内の校舎でJリーグ・WEリーグ加入内定者合同記者会見を行った。男子はJ1川崎に内定のMF長璃喜とJ2湘南に内定のMF山口豪太、女子はWEリーグのマイナビ仙台に内定のFW松井美優が出席した。

長は「小さい子に憧れてもらえるような選手になりたい。まずは川崎フロンターレで試合に出て代表に入れるように頑張る」と意気込みを語った。

 長は168センチと小柄ながら、スピードとドリブルを武器に活躍するアタッカー。高校選手権の埼玉大会決勝では、後半アディショナルタイムにハーフウェーラインからドリブルで突破し、決勝点となる“ゴラッソ”を決めた。会見に出席した川崎の向島建スカウトも「スカウトを20数年やっていますが、高校生レベルでこのレベルは久しぶり。近い将来、長選手がチームの顔になれる素材であると思っています」と太鼓判を押した。

 自身が参考にするのは、チェルシーなどで活躍した元ベルギー代表のMFエデン・アザール氏。自身の調子が悪かったときに偶然目にし、「自分が理想とするドリブルだった」と、目標にするようになった。「無駄にフェイントとかしないで、緩急だったり、ボールの置く位置とかで(かわす)。無駄な動きがなく、ゴールに直結するドリブル」。アザール氏も173センチと決して身長は大きくなかったが、ドリブルを武器に世界屈指のアタッカーとして君臨した。

 今月31日には全国高校サッカー選手権の初戦・高知戦を控える。

自身は10月に左足首をけがし、股関節も痛めていたが「選手権には(間に合う)」と強調。「共通点が多い」と話すアザール氏のように、選手権でも左サイドを切り裂き、目標の「日本一」へ突き進む。

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