埼玉・昌平高のサッカー部は22日、埼玉県内の校舎でJリーグ・WEリーグ加入内定者合同記者会見を行った。男子はJ1川崎に内定のMF長璃喜とJ2湘南に内定のMF山口豪太、女子はWEリーグのマイナビ仙台に内定のFW松井美優が出席した。

山口は「幼い頃からの夢であるプロの舞台を、歴史あるこのクラブでスタートさせられることができて光栄に思います。プロの舞台でしっかり活躍して、海外、ヨーロッパに行って、CL、最終的にはW杯のメンバーに入って、試合に出て、世界で活躍できるような選手を目指したい」と意気込みを語った。

 左利きの山口は、トップ下やサイドで主にプレー。ゲームメイクやサイドからの仕掛けを武器としている。コンディション不良で出場辞退したが、今月のU―18日本代表の活動にも招集されていた。湘南の吉野智行スポーツダイレクターは、スキルだけで無く「トレーニング、トレーニングマッチ、キャンプにも参加してもらったが、そこの期間中の成長幅がすごかった。傾聴力をもった選手」と評価する。自身が目標とする選手は日本代表MF久保建英。「一瞬の速さ、相手の逆をつくところだったり、味方と連携して中に入ってくことがすごい」と、参考にしている。

 兄はJ2いわきでプレーするMF山口大輝(28)。10歳離れた兄は常に目標で、「サッカーをやってから、お兄ちゃんをずっと見てきた。お兄ちゃんの背中を追いかけてやってきた」と語る。

湘南への入団内定が決まった際には、「おめでとう」と連絡があったことも明かした。

 来季は同カテゴリーでプレーすることになり、兄弟で対戦する可能性もある。「お兄ちゃんと試合をするのは、自分の1つの夢。試合に一緒に出たら負けたくないですし、自分もその試合は点を取って、お兄ちゃんのチームに勝てるようにしていきたい。兄弟で試合をしたら親孝行にもなると思う。まずは早く試合に出ていきたい」と未来の対戦を見据えた。

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