日本相撲協会は22日、大相撲初場所(来年1月11日初日、東京・両国国技館)の新番付を発表し、羽出山(玉ノ井)が新入幕を果たした。都内の部屋で会見。
今年の初場所で新十両。初場所と夏場所は6勝9敗と苦しんだが、名古屋場所から10勝、9勝、11勝と急成長した。番付表を見て「うれしい」と喜んだ。羽出山は東京・東村山市出身。同郷で20年に亡くなったタレントの志村けんさんを尊敬し、「地元のスーパースター。自分も肩を並べるくらい成績を残して地元に恩返ししたい」と意気込んだ。
入門前には、地元に建立された志村さんの銅像に一礼してからプロの世界に飛び込んだ。昨年九州場所後の十両昇進会見では「志村さんがデザインされた化粧まわしで土俵入りしたい」と夢を語っていた。化粧まわしの話は進展していないが、兄の知之さんとの交流が生まれた。師匠の玉ノ井親方(元大関・栃東)は「まずは初場所を勝ち越してから」と厳命した。
◇羽出山 将(はつやま・しょう)本名同じ。1999年11月5日、東京・東村山市生まれ。
26歳。小学6年時から相撲を始め、足立新田高、東洋大を経て玉ノ井部屋に入門。2022年春場所、三段目最下位(100枚目)格付け出しで初土俵。24年秋場所で幕下優勝。今年の初場所で新入幕。得意は突き、押し。本名でもある「羽出山」は全国に約20人ほどしかいない珍しい名字。194センチ、141キロ。