6人組人気グループ、LIL LEAGUEが26日に「NEO EXILE SPECIAL LIVE」に出演する。昨年に続くイベントには、同グループを始め「iCON Z」から誕生したKID PHENOMENON(キッド・フェノメノン)、WOLF HOWL HARMONY(ウルフ・ハウル・ハーモニー)、そしてTHE JET BOY BANGERZ(TJBB)らが集結。

リーダーの岩城星那(21)は「昨年から成長した姿を見せたい」と意欲を口にした。1月からスタートするツアーやデビューまでの苦労、メンバーの話も聞いた。

 岩城は昨年9月以来となる4グループによるスペシャルイベントに、特別な思い入れがあるようだ。

 「去年、初めてやった時、印象深かったのは“NEO EXILE”として全員が同じステージに立てたことです。『iCON Z』の時から切磋琢磨(せっさたくま)してきたメンバーとのイベントで、コラボできたのは自分たちの中でも感慨深いものがありました。キッドの(夫松)健介が、オーディション中に『いつか同じステージでパフォーマンスしたい』と言っていて、それも含めてうれしかったです」

 ―今回のステージの見どころは。

 「この一年で成長した面を見せたいです。『しっかりと磨いてきた姿を披露します』というのが大前提で、まずは進化したグループの個性を見てもらえたらいい。あとは4グループがステージに立つので、それぞれが掛け合わさったモノが披露できればいいですね。ファンのみなさんも望んでいると思いますから(笑)」

 来年1月から3度目のツアーがスタートするが、準備は順調に進んでいるようだ。

 「セットリストもある程度決まっていて、今、絶賛リハーサル中です。今回は、ツアーは『ライブという概念を超える』という打ち出しをしています。

僕自身、小さい頃からEXPGで育ってきて、LDHがライブに一番強い事務所だと思っています。その中で『今まで見てきたことがない』と思えるようなステージを目指しています。ミュージカルなのか映画なのか、そんなテイストを入れて“映える”ライブをしたいです」

 9歳から母の勧めでEXPGに入所した。高1の時にスクールの最高ランクのLabに落選し、退所を決断する瞬間があった。

 「高校に進学するとコロナ禍になり、自分自身もLabにも行けないという苦しい時期に直面しました。当時の自分は未熟な人間で、スクールの上の方から頂いたアドバイスにも聞く耳を持たず、上の方から言われることも『うん?』って、突っかかるような感じでした。で、ある時『僕やめます。自分で発信して何とかやっていきます』とスクールの方に告げました」

 そこから人生が歯車が一気に動き出すことになる。

 「僕の退所を聞きつけた校長先生が『来年LDHで大きなオーディションがあるから、それを受けてからでも遅くはないじゃないか』と。僕は完全にやめるつもりでしたが『とりあえず受けてみたら』と言われて『じゃあ分かりました』となって『iCON Z』をラストチャンスと思って受けることになりました」

 オーディションでは課題を次々にこなし、常に上位にランクされていた。

 「はたから見るとすごく順調なんでしょうが、僕的には『やっと自分に光が当たった』と思っていました。3次審査で僕がリルの中村竜大に続く個人順位2位を頂きましたが、その時の3位は山本光汰で4位は夫松健介です。

2人とは大阪校でずっと一緒で、この2人が絶対に上にいて、自分はそれの下の下の下ぐらいでした。それを考えると、まさかの2位みたいな。そこで“自信”という言葉を初めて覚えました(笑)」

 ファイナルの時は合否以外に、感じるモノがあったそうだ。

 「他のみんなも言っていましたが、誰が受かる落ちるとかじゃなく『iCON Z』は僕らにとっては一つの青春なので、その一ページが終わるのは悲しいという感情になっていました。みんなが頑張っていたのを知ってるからこそ、誰かが受かっても心の底から喜べるけど心の底から悔しくなる。この矛盾の美しさが『iCON Z』じゃないかなと思っていました。でも発表の瞬間、名前を呼ばれた瞬間はホッとしました。ホッとしたからこそ涙が出たと思います」

 来年はデビュー4年目を迎えるが、2026年の抱負を漢字一文字で表現すると。

 「『爆』です。今年の初めに占いに行ってグループについて聞いたら『25年のリルリーグは、地固めの年です』と言われました。そして『26年は爆発する年です』と。僕は占いを信じるタイプではないですが、それを聞いた時に、今年は“地固め”をテーマに頑張ってきました。

来年3月にアルバム『NEOMATIC』を出すので、なんとしても爆発させたいです」

 負けず嫌いでこだわりが強い。常に全力疾走しながら、時折見せる鈍感さも魅力でもある。型にはまらないリーダーに期待したい。(ペン・国分 敦)

 ◆岩城星那が見たメンバー◆

 ▼中村竜大(21)「中村さんは、思ったことは険悪なムードになろうがパパッと言うけど、彼の中で悩んだ末に出した答えを言う時は口数がだんだん減ってくる。自分の中で結論をしっかりと出す人です」

 ▼山田晃大(20)「晃大はメンバーの中で一番ロマンチスト。感受性が豊かで作詞とかも日頃からやっているみたいだから、いつか彼がリルに楽曲を書くっていうのもあるかもしれないです」

 ▼岡尾真虎(17)「真虎はグループで一番アーティストしています。彼の中に『なめられたくない』という気持ちがあるから誰よりも練習する。これだけ自分の考えを持って、意見を発信する17歳は見たことがない」

 ▼百田隼麻(17)「彼はこの業界に一番染まっていない人で、お客さんの気持ちに近い感覚の持ち主。ライブ構成も『これ、めっちゃいい』『これはちょっと分からない』とシンプルに言ってくれるから助かる」

 ▼難波碧空(16)「碧空は将来、有望な子です。早生まれでまだ16歳。難波碧空の成長している姿を見て、悔しいけど『この人はおそらく、僕以上にアーティストになる必要がある人なんじゃないかな』と思う」

 ◆岩城 星那(いわき・せな)2004年10月21日、大阪府出身。21歳。

9歳でEXPG大阪校に入所しダンス、ボーカルレッスンを始める。22年にLDH主催のオーディション「iCON Z」に応募し、LIL LEAGUEとしてグランプリを獲得。23年に「Hunter」でデビュー。同年の日本レコード大賞で新人賞を受賞。来年1月から3度目のホールツアーを開催する。特技は書道。175センチ、血液型O。

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