巨人・大勢投手(26)が22日、Wソックス入りを決めた同学年の村上にエールを送った。G球場での自主トレ後に4年間セ・リーグで火花を散らした主砲について触れた。

「いっぱい打たれました。皆さんと同じ気持ちで、本当にどんな活躍をするのか見るのが楽しみ」と惜別の思いを込めた。

 同世代初のメジャーリーガーとなった主砲に、プロの洗礼を浴びた。新人王を獲得した1年目の22年に村上は3冠王。最も印象的な対決には「55号じゃないですか、やっぱり」と同年9月13日のヤクルト戦(神宮)を挙げた。9回、こん身の外角154キロを左中間席へ運ばれた衝撃を振り返り「球、コースともにそこまで悪くなかった。それを逆方向にあそこまで飛ばすパワーと技術。プロの厳しさを感じさせられた1打席だった」。通算戦績は12打数2安打6奪三振。被安打はいずれも一発で「ホームランか三振」の真っ向勝負を繰り広げてきた。

 高卒、大卒のドラ1同士で23年WBCなどでは共闘。「ムネ」と呼ぶ仲だが「最初は恐れ多かった。

積み上げてきたキャリアも全然違う」と一目置く存在だ。自身も今季「8回の男」として最優秀中継ぎ投手賞に輝いたが、守護神の座を諦めたわけではない。「9回にライデルがいてくれる今の形はすごくいいと思いますけど、選手個人としてはいつでも9回に割って入れる投手になりたいと思って練習している」。海を渡る村上に負けじと「見てて『コイツすげえな』と思ってもらえる選手になりたい」と誓った。(堀内 啓太)

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