今季限りで現役を引退し、巨人の編成本部参与に就任した長野久義氏(41)が22日、まさかのDJデビューを飾った。来年1月4日からスタートする初のラジオレギュラー番組、TOKYO FM「SGC presents 長野久義 El Dorado~新・黄金時代~」の収録に参加。

現役時代は背中で語った男がトークで“新境地”を開き「家で練習します」と、ド緊張の初収録を振り返った。また、大学院生と三刀流となる長野氏の26年を、内田拓希記者が「占う」。

 まさかの名前が飛び出した。トークにエンジンがかかってきたラジオ収録の中盤。長野氏が「たまに連絡来ますけど、ゆっくりしてますね」と名前を挙げたのは13、14年に巨人で同僚だったホセ・ロペス氏だ。当時は通訳抜きで食事に行く間柄だったといえど、移籍から10年以上たった助っ人と今でも交友が続いているとは…。さすがのコミュニケーション力に、改めて驚かされた。

 現役時代は新外国人選手を春季キャンプで食事に誘うのが恒例だった。長年、助っ人がチームに溶け込むための架け橋となってきた長野氏は「最近の選手はみんな真面目。大谷選手や日本人選手たちが活躍して日本の価値を高めてくれて、リスペクトを持って来てくれていると思う。環境になじめばみんな活躍できる」と断言。フロントとして海外で現地視察する来年は、内面を見抜く鋭い観察眼も生かされるはずだ。

来日後の助っ人たちの“メンタルコーチ”の役割も期待できるのではないか。

 来年3月の引退試合まではトレーニングを積む予定だ。助言を求める若手を指導する場面もあるだろう。三刀流どころか四刀流、五刀流の役割を果たすかもしれない。(内田 拓希)

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