DeNAから海外FA権を行使し西武に移籍した桑原将志外野手(32)が22日、埼玉・所沢市の球団事務所で会見に臨み、「とにかく勝ちに対して貪欲に、僕らしいプレーを見せたい」と誓った。

 球団の熱意に心動かされた。

交渉にあたり広池球団本部長が用意したのは、A4用紙約20枚にわたって「なぜ桑原が西武に必要なのか」を示した資料。同本部長は「大急ぎで作った。必要なことを分析した結果も含めて、プレースタイルの必要性も訴えて、全力で。本当に体当たりという感じでした」と明かした。交渉には宮崎・南郷で秋季キャンプ中の西口監督もかけつけ、アピールした。

 中堅手として2度のゴールデン・グラブ賞を受賞した桑原だが、すでに指揮官から左翼もしくは右翼での起用を伝えられている。こだわりは捨て、「求められてるところで、役割を果たしたい」と気持ちを新たにプロ15年目へ向かう。

 ベルーナDは夏の暑さが厳しいが、「プロである以上、環境のせいにして自分のパフォーマンスが出せないっていうのは言い訳でしかない」ときっぱり。「僕の熱さがあれば吹き飛ぶんじゃないかな」。DeNAでは「ガッツマン」の愛称で親しまれた漢(おとこ)が、気迫あふれるプレーで球場を“青炎”で染める。(大中 彩未)

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