ヤクルトからポスティング制度を利用してメジャー移籍を目指し、ホワイトソックスと2年総額3400万ドル(約53億7200万円)で合意した村上宗隆内野手が、22日(日本時間23日)、本拠地のレート・フィールドで入団会見を行った。 2003年からホワイトソックスを取材しているMLB・comのスコット・メルキン記者は、村上獲得について、「まさか、国際市場から、これだけのインパクトある獲得が実現するとは思っていなかった。ここ1週間ほど、少し噂が入ってきたが、情報は、球団上層部に限られていたと思う。シカゴ中がびっくりして興奮している」と語った。 チームは低迷期が続いているが、実際、今季の後半戦では若い力が成長をみせ、上昇の兆候が見えているという。「チームの雰囲気がとてもいい。だから、彼自身にとってもいい契約だと思うよ。ワールドシリーズの常連ではなく、チームは再建中だ。若いコアが育っている中で、ともに成長していけると思う。地元ファンも喜んでいる」 今月フロリダ州オーランドで行われたウィンター・ミーティングで、2026年ドラフトで全体の1巡目を引き当てたのも、チームを活気付けた。そして、村上獲得と、朗報が重なった。 「土曜日はシカゴにとって最高の1日となった。ベアーズ(NFL)がパッカーズを破って、プレーオフ進出を決め、地元は大騒ぎとなった。そして、村上。クリスマスの前に、最高のギフトになった」。井口資仁内野手を擁してワールドシリーズを制した2005年当時から取材していたベテラン記者も、久々に話題の中心となったホワイトソックスに期待を募らせている。