Jリーグは23日、都内でメディア向けに2025年マーケティング領域に関する総括をテーマに説明会を開催した。

 2025シーズンは、年間総入場者「1350万3210人」を記録。

これは、史上最多の昨シーズン1254万人をさらに更新した(108%)。J1~J3の全体平均も初の1万1000人を超えた(1万1086人)。全カテゴリーで史上最多の入場者を記録した。

 ▼J1平均:2万1246人(104%)

 ▼J2平均:8888人(116%)

 ▼J3平均:3760人(111%)

 スタジアム収容率80%以上の試合は、24シーズンの147試合から25シーズンは229試合に大幅に増加した。「国立開催試合」(THE国立DAY)は10試合で計48万人(平均4・8万人)を集めた。25シーズン公式戦最多はルヴァン杯決勝(柏―広島)の6万2466人となった。

 JリーグIDの総数も507万人(25年11月末時点)と500万IDを突破し、プロスポーツで最大規模の顧客基盤に発展し、さまざまなマーケティング策を打つことが可能になった。25シーズン総入場者数の前年比推移について、GW期(4~5月)、夏休み期(7~8月)、終盤戦(11~12月)と集客の山となるタイミングで24年比を大きく上回った。加えて、シルバーウィーク期(9月)には子ども招待企画などを行い、新たに中規模の山を創出した。入場者数増の要因として「基本戦略のブラッシュアップと深化」を挙げ、「大規模招待×注力試合×TV露出(キー局・ローカル局)」の連動性を高めることで、フラッグシップ試合の量と質が高まったとした。

 クラブ別前年比では、J1では名古屋、G大阪、鹿島、京都、岡山が平均入場者数最多を更新した。広島、岡山はリーグ戦ホーム全試合で完売した(岡山はビジター席除く)。

名古屋、G大阪、鹿島などの“大箱クラブ”が前年比110%超と好調だった。

 シーズン移行が行われる2026年に向け、Jリーグは「非常に大きな変革の年」と位置づけ、「世界に挑戦し、世界から選ばれるリーグへと進化していくために、to C領域(※)への投資をより強化していく方針」(担当者)とした。

 ※to C(カスタマー向け、個人・一般消費者に提供するビジネスモデル)

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