元日1月1日放送のフジテレビ系クイズ番組「クイズ$ミリオネア」(1日、午後5時)に実業家の「ホリエモン」こと堀江貴文氏が21年ぶりに出演することが24日分かった。

 司会を務めたみのもんたさんの決めゼリフ「ファイナルアンサー?」で一世を風靡(ふうび)した同番組は2000年から07年までフジテレビ系にてレギュラー放送され、その後、2013年まで不定期で特番放送された伝説のクイズ番組。

番組の真骨頂は単なるクイズ番組にとどまらない“心理戦”。賞金1000万円を懸けた挑戦者がみのさんと対峙。張り詰めた空気の中で1問ずつクリアしていくのだが、その緊張感たるや尋常ではない。

 1000万円という大金が近づけば近づくほど挑戦者の鼓動は高まり、冷静さを欠いていく。挑戦者がやっとの思いで答えを決めた時、みのさんから静かに投げかけられる「ファイナルアンサー?」の一言。みのさんは絶妙な“間”と“沈黙”で挑戦者の覚悟を問い、ドラマチックな名シーンを数々生んできた。

 13年ぶりの復活となる今回、みのさんから司会のバトンを受け継ぐのは国民的グループ「」のメンバーであり、俳優としても高い評価を受ける二宮和也。ドラマ、映画で名演を見せてきた二宮が“間”、表情、言葉、吐息で挑戦者たちの心を揺さぶる。

 そして、今回の挑戦者には既にムロツヨシ菊池風磨橋本環奈、あのといった豪華な顔ぶれが発表されてきたが、このたび、堀江氏の出場が決定。堀江氏と言えば、21年前、04年放送の同番組出演の際、見事1000万円を獲得。時代の風雲児として世の中に多大なる影響を与えてきた男が再び全問クリアを目指す。

 二宮から自信のほどを聞かれた堀江氏は「(1000万円)取ろうと思っています」と即答し、会場から大きな拍手が―。

賞金の使い道は「チャリティー活動で子供たちや出所者のために寄付したい。少しでも役に立ちたい」と純粋な思いを語り、会場には再び称賛の拍手が鳴り響く。実は前回も新潟県中越地震の復興支援のために全額を新潟県に寄付したそうだが、その事実はあまり知られていない。二宮が「(寄付の話を)初めて聞いたかも…」と驚くと、堀江氏は「いろいろあって(笑)。悪いことのほうが記憶に残るじゃないですか」と苦笑いを浮かべた。

 今回はクイズの数が15問から12問に減り、新ライフライン“アスク・ザ・ホスト”(挑戦者が司会者に意見を聞くことができるアイテム)が加わるなどルールが一部改定される。前回、堀江氏が助けられたという“オーディエンス”(観客に意見を問うアイテム)は廃止となる。“テレフォン”(友人に30秒間相談できるアイテム)には堀江氏が速攻でスケジュールを押さえた最強クイズ王・古川洋平がスタンバイ。盤石の布陣で再び1000万円を狙う。

 さらに13年ぶりの復活となる「クイズ$ミリオネア」にはもう一つの大仕掛けが…。それはCG・AIチームの英知を集結させ、初代司会者・みのさんに再びステージに登場いただくという企画。偉大なる司会者であり、数々のスリルと興奮と感動を生んできたみのさんに対する敬意を表し、今なお絶賛制作中である。

 総合演出の錫木亮氏は「正直、みのさんにAIの姿でご出演いただくことはかなり悩みました。さまざまなご意見もあると思います。でも、みのさんが作り上げてきた伝説の番組を我々は越えなければならない。それをみのさんにも見届けてほしい。決断に踏み切ったのは、そんな思いからでした」と制作者の熱き思いを語っている。AIみのさんが対峙するのは、2代目司会者・二宮和也。みのVSにの、夢の2ショットが実現する。

 13年ぶりに復活する「クイズ$ミリオネア」。残る挑戦者はあと1人…。果たしてステージに登場するのは誰なのか?シークレットゲストは放送にて解禁となる。

 ◆堀江貴文氏コメント

 ―まずは意気込みを―

 「21年ぶりですか。そんなに感慨深いわけではないですが、微妙な雰囲気は感じてます(笑)。

自信はあるっちゃあるし、1000万円取るつもりで来ましたけど、変な問題もあるかも。前回は(ライフラインの1つの)“オーディエンス”に助けられたんですが、今回は“オーディエンス”ないんですよね。ただ、今日は“テレフォン”の友人として僕が知る限り日本最強のクイズ王に来てもらっています。番組の企画が来た瞬間、速攻で“この日空いてる?”って連絡しました(笑)。ガチです!」

 ―みのもんたさんと二宮さんについて

 「改めてみのさんの映像を見直したらすごい迫力で。あの頃自分も30そこそこだったので、みのさんの圧をもろに感じていました(笑)。今回の二宮さんの司会はめっちゃ楽しみです。みのさんとは全く違うだろうし、役者さんですし、二宮さん主演の映画『ラーゲリより愛を込めて』はめちゃくちゃ感動したんで。そんな二宮さんがMCになるとどうなるんだろう、と楽しみですね」

 ―賞金の使い道は?

 「前回(2004年)は新潟県中越地震の復興支援のために、新潟県庁に当時のプロデューサーと1000万円を寄付しに行きました。今回も全額寄付です。『ブルーサンタクロース』<12月5日(金)~10日(水)>というミュージカルで“買取マクサス”(総合リユース事業)とコラボして、自宅に眠っている使わないモノで寄付を行うというチャリティー活動をしているんですけど、“NPO法人日本こども支援協会”という里親支援の団体に寄付しています。もう1つは“全国更生保護法人連盟”という刑務所から出てきた人の社会復帰をサポートする団体。

この2つの団体に分けて寄付したいです」

 ◆総合演出:錫木亮(NEXTEP)コメント

 「みのもんたさんという偉大すぎるMCの後を国民的スターの二宮さんが引き継ぐ。そんなテレビの歴史的な転機を、ミリオネアらしく視聴者の方に伝えたいと思考していた時、番組の象徴ともいえるセンターのテーブルで“引き継ぎの儀”を行うのはどうだろうと考え、“AIみのもんたさん”の企画は始まりました。正直、みのさんにAIの姿でご出演いただくことはかなり悩みました。さまざまなご意見もあると思います。でも、みのさんが作り上げてきた伝説の番組を我々は越えなければならない。それをみのさんにも見届けてほしい。決断に踏み切ったのは、そんな思いからでした。“みの”から“にの”へ。このたび、夢の2ショットが実現します。放送ギリギリまでCG・AIチームが最高の映像を作り上げてくれています。間違いなく楽しんでいただけると思いますし、“みのVSにの”の瞬間にも注目いただけるとうれしいです。そして、2代目司会者・二宮さんが最高です!“ここでこんな動きするんだ!”“こんな表情するんだ!”と驚かされることばかり。

何度も鳥肌が立ってしまいました。『クイズ$ミリオネア』の新たな形を二宮さんが生み出してくれたと思っています。最高のクイズ制作陣と4カ月かけて作った4択クイズにも、新たな展開が…。さらに新ライフライン“アスク・ザ・ホスト”も用意しています。“新生ミリオネア”に、どうぞご期待ください」

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