関西運動記者クラブ選定の「第69回関西スポーツ賞」の表彰式が23日、大阪市内で行われた。団体では、2リーグ制後史上最速でセ・リーグ優勝を決めた阪神や、SVリーグ初代王者となった男子のサントリーや女子の大阪マーヴェラスが受賞。

個人では、高校生で9月の東京世界陸上に出場した女子800メートル日本記録保持者の久保凛(17)=東大阪大敬愛=らが受賞した。

 競馬界でフォーエバーヤングを日本調教馬初の米ブリーダーズCクラシック制覇に導いた坂井瑠星騎手(28)が、矢作芳人調教師(64)と出席し、場を盛り上げた。「フォーエバーヤングを連れてこられず、すみません。本日はこのような賞をいただき、師匠の矢作先生ととれて非常にうれしく思います」と喜びを語った。

 今週末に控える有馬記念・G1は、矢作厩舎のシンエンペラーに騎乗する。ドラマ「ザ・ロイヤルファミリー」の最終回には本人役で出演し、クライマックスの有馬記念にも騎乗した。「今年の有馬記念は“ロイヤル・ファミリー”のおかげで例年以上に注目されると思うので、しっかりといい騎乗をしたいです」と力を込めた。

 〇…高校3年の久保は受賞を喜び「世界陸上に出て、日本記録も更新でき、充実したシーズンでした」と笑顔で今季を振り返った。高校生活で2度、800メートル日本新をマークし、9月の東京世界陸上では出場で満足することなく、予選落ちした際は悔し涙。来年へ向け「スピードと持久力の両方を磨きたい。800メートルをメインで」と同種目で、さらなる高みを目指す。

 〇…プロボクシングで日本人初の世界主要4団体王座を制覇し、昨年12月のIBOミニマム級王座(日本非公認)獲得での5団体制覇を最後に現役引退した高山勝成氏(42)は「功労」部門で選出。

現在は講演活動などに注力し「日本を飛び出してワールドチャレンジしたことなど、若い人たちに挑戦し続ける力、やり抜く力を伝えたい」。来年に初の著書出版も計画中。熱量は現役時代のままだ。

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