日本のファッションデザイナーの草分けで国際的に活躍した森英恵さん(2022年逝去、享年96)の激動の半生が、テレビ朝日ドラマプレミアム「森英恵 Butterfly beyond」(来年3月放送)としてドラマ化されることが23日、分かった。女優でモデルの八木莉可子(24)が主演し、17歳から39歳までの森さんを演じる。

来年は森さんの生誕100周年にあたる。

 「ゲゲゲの女房」「八重の桜」の山本むつみ氏が脚本を担当。戦後の混乱期、何もないところからデザイナーとして道を切り開いた森さんの青春時代を描く。

 八木は関連書籍を読んだ上で、森さんの故郷・島根県を訪問。ドレスメーカー学院でデザイン画のドローイングや足踏みミシンの操作など集中的にレッスン受けた。森さんの印象を「とてもたおやか。激動の人生の中、悩まれる瞬間もあるのですが、悩んでいても力強く、ポジティブな方を向いている」。本業だけでなく、家事にもいそしむ姿に「私自身は今、仕事で手いっぱい。リスペクトでいっぱい」と尊敬のまなざしを向けた。

 撮影ではモンペからワンピース、スーツまで50着以上を着用。森さんが仕立てた服にも袖を通すが「身が引き締まるし、背筋をちゃんと伸ばしてくれるような存在」と恐縮。「息子さんの服を作るところからスタートして、決して“別世界の偉人”ではありません。

親近感を感じていただけるように」と意気込んだ。

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