バスケットボール全国高校選手権・第2日 ▽女子2回戦 札幌山の手83―74岐阜女(24日・東京体育館)

 北海道予選2位の札幌山の手が、全国高校総体4強でシード校の岐阜女に逆転で勝利。3回戦に駒を進めた。

 勝利を告げるブザーが鳴ると、札幌山の手の選手たちは飛び上がり、抱き合って喜びを爆発させた。第2クオーター(Q)で一時は11点のリードを奪われたものの、粘り強く戦い第4Qで逆転。チームトップの26得点を挙げたSG高橋優希(3年)は「最初から最後まで粘ることができたので、全員でいい試合ができた」と笑顔で振り返った。

 ギアを入れたのは第4Qだった。高橋が「自分が4ピリ(Q)入る前に、ディフェンスの強度を上げていこうっていう話をした。当たりも強く頑張れたので、全員が理解してできたのでよかった」と語ったように、前から強く当たるディフェンスで相手の自由を奪った。高田汐織ヘッドコーチ(HC)も「ディフェンスのところで、ローテーションのところとか、インターハイ終わった後で強化した部分が出せたのが勝因だと思います」と分析した。

 3点シュートの成否も勝敗を分けた。ハーフタイム、高田HCは「昨日の試合からスリーポイントが少なかったので、積極的に狙っていこうということと、外しか回ってない時間帯が多かったので、中にしっかりアタックして、キックアウトでスリーポイントっていうのが一番リズムがつかめるという話はしました」。前半2本だった3点シュートが、後半は7本に急増。逆に前半は相手の3ポイントに苦しんだが、鋭いディフェンスで相手の精度を奪い、結果的に試合を通して5本だった相手を上回った。

 前回のウィンターカップでは1回戦で敗れ、全国高校総体には出場できず。

千葉県出身の高橋は「応援してくださる方たちに申し訳ない気持ちだった。北海道に行ってたくさんの人に助けられたので、恩返ししたいなという気持ちで最後の大会に挑んでいる」と強い思いを言葉にした。過去2度の優勝を誇る伝統校。難関を突破したチームが、上位進出へ成長を続けていく。

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