24日放送のTBS系情報番組「ゴゴスマ」(月~金曜・午後1時55分)では、西東京市の住宅で女性と息子3人の遺体が見つかった無理心中とみられる事件で、警視庁捜査1課が23日、死亡した女性が借りていた東京都練馬区のマンションの一室から男性の遺体が見つかったと明らかにしたことを報じた。

 男性は27歳の会社員で女性の知人とみられ、刃物で刺されたり切られたりした傷が全身にあり、何者かに殺害されたとみられる今回の事件について、コメンテーターで出演の元兵庫県警刑事部長の棚瀬誠氏は男性の遺体について「十数か所の刺し傷。

通常、凶器で人を刺すというのはかなり逡巡しますので、十数か所で前面、背面からの傷と聞いた限りでは強い恨み、怨恨の強い感情があるんだろうと推察されます」と推測。

 西東京市の事件について「無理心中ということを前提にすると、家族が家族を殺めて最後は自死を選ぶという段取りになるので、様々な葛藤というのがあるんだろうと思います。お子さん3人、年齢は違いますけど、お母さんが犯人なのかはさておき、どのように殺めるのかと。家族ですから、あまり苦しめたくないという思いもあるでしょうし、一方で抵抗された時には普通の包丁ではなくて斧と言う報道もありますけど、強めの凶器で1回で…という気持ちが錯綜してるんだと思います」と発言。

 その上で「まずは誰が主導したのかもそうですけど、この家族に一体、何があったのか。どうして無理心中という選択肢しかとらざるを得なくなったのかという点を家庭環境、家族環境、職場も含めて様々な観点から捜査をしていくということです」とした。

 今後の捜査について「無理心中の事案であれ、殺人の事案であれ、やはり原因、動機を明らかにするために関係先であるとか知人への捜査を進めることになります」と続けると「現状、予断を持って捜査事項を特定するということではなく、それぞれの複数の関係者、立ち回り先を調べていくことになりますが、このたびの事案は立ち回り先と知人がなぜか練馬で亡くなっていたというところに関係性を見い出しているはずなので警視庁は今後、この2つの事案にいかなる関係があるのかも視野に入れながら双方を丁寧に調べていくということになると思います」とした。

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