男子ゴルフで国内最多のプロ通算113勝(うちツアー94勝)を挙げた尾崎将司さんが23日、S状結腸がん(ステージ4)のため死去した。享年78歳。

 国内ツアー通算20勝の石川遼(カシオ)が24日、マネジメント事務所を通じ、追悼のコメントを発表した。

 「尾崎将司さんのご逝去を悼み、⼼よりご冥福をお祈り申し上げます。ジャンボさんには数えきれないほど多くのことを教えていただきました。冬の間、何度もジャンボさんの練習場にお邪魔しトレーニングをさせていただいた⽇々は、今も鮮明に⼼に残っています。ゴルフの練習に⼊る前、まず⾝体の使い⽅を覚えるために、野球のピッチングの練習を⼀週間みっちりと教えてくださいました。『いつゴルフボールを打てるのだろうか』と思いながらも、その全てがゴルフに繋がっていることを後になって深く理解しました。アイアンの練習では、同じトップの位置からダウンスイングだけでドローとフェードを打ち分ける練習を教えていただき、私がトップに上げた瞬間にジャンボさんが『フェード』『ドロー』と指⽰を出し、その場で打ち分けるという緊張感のあるトレーニングの⽇々を15年以上が経った今でも昨⽇のことのように覚えています。また、私がなかなか良い成績を出せずに悩んでいる時には『いいぞいいぞ、もっと悩め。もっと深く悩め』と声をかけていただきました。それはきっとジャンボさん⾃⾝が苦労された時に重ねて、⾃分で考えて⾃分で殻を破ることが本質的に⼈間を強くするんだというメッセージだと受け取っています。ジャンボさんから教わったこと、背中で⽰してくださったことは、今も私のゴルフの根幹として⽣き続けています。⼼からの感謝と敬意を込めて、安らかなご永眠をお祈り致します」

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