韓国の俳優ペ・ヨンジュン(53)、女優のチェ・ジウ(50)の共演で大ヒットした韓国ドラマ「冬のソナタ」を再編集した「映画 冬のソナタ 日本特別版」が来年3月6日に公開されることが24日、分かった。

 形を変えて現在も続く韓流ブームの火付け役となり、日本中に涙と感動の嵐を呼んだ傑作が、珠玉のエピソードを凝縮してスクリーンで“復活”する。

日本では2003年にNHKのBS2(当時)で初放送された「冬ソナ」は、04年に地上波で放送されると人気が爆発した。

 物語の舞台となったソウルからKTX(高速鉄道)で1時間ほどの街・春川(チュンチョン)をはじめ、ロケ地には日本から「聖地巡礼」のファンが殺到。ペは「ヨン様」「ほほえみの貴公子」、チェは「ジウ姫」「涙の女王」と呼ばれ、来日時には空港がファンであふれた。

 そんな地元・韓国以上に作品を愛した日本人視聴者のためにユン・ソクホ監督、制作会社のPAN ENTERTAINMENTが「長く愛されてきたことへの感謝」として、劇場版の制作を決定。全20話の中から物語の核である2人の純愛シーンのみを抽出した2時間強の作品が完成した。

 映像の再編集はもちろん、テーマ曲の「最初から今まで」「My Memory」などドラマ内で使用されている楽曲も映画用に編曲。そのすべての行程にユン監督が携わっているという。ユン監督は「感情の交流が薄れ、心が渇きがちな今の時代だからこそ、初恋のように純粋で美しい感情を、もう一度取り戻してほしい―。その願いを込めて作りました」とコメント。来春、2人の純愛が再び日本を包み込むことになりそうだ。

 ◆ドラマ「冬のソナタ」 春川に住む女子高生のユジン(チェ・ジウ)は、通学中のバスの中で見知らぬ高校生と出会う。その転校生・チュンサン(ペ・ヨンジュン)の存在が気になり始めるユジン。

チュンサンもまた、ユジンにひかれ始める。だが2人にとっての初恋は、チュンサンが交通事故で命を落としたことで、突如終わりを告げた。それから10年後、社会人になったユジンの前に、チュンサンとうり二つの男・ミニョンが現れた―。

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