◆第48回名古屋大賞典・Jpn3(12月24日、名古屋競馬場・ダート2000メートル)

 中距離馬が集ったダートグレード競走は9頭(JRA4頭、地元3頭、他地区3頭=オケマルは出走取消)によって争われ、唯一の牝馬で、松山弘平騎手が騎乗した5番人気でJRAのアピーリングルック(牝4歳、美浦・辻哲英厩舎、父パイロ)が、カズタンジャーとのデッドヒートを制し勝利した。勝ちタイムは2分6秒2のコースレコード。

 同馬は5月の三条S(3勝クラス)を勝ちオープン入り。その後ジュライS、バーレーン王国イサ・ビン・サルマン・アルカリファ殿下御来場記念はともに8着に敗れたが、前走のブラジルC(L)を9番人気で勝利。その勢いに乗り、初挑戦で重賞初制覇を飾った。

 2着は1番人気でJRAのカズタンジャー(川田将雅騎手)、3着は6番人気でJRAのデルマソトガケ(団野大成騎手騎手)だった。

 松山弘平騎手(アピーリングルック=1着)「しぶとく強い競馬だったと思います。新馬戦に乗せてもらって、負けてしまったんですけど、こうしてチャンスをいただけて。レースはずっと見ていて、前走も強かったですし、今日も勝負になるんじゃないかなと思っていました。雨の降った馬場も向いてくれたな、と思います。前残り(の馬場)でしたし、1番枠といういい枠を引けていたので、スタートをしっかり決めて、ある程度いい流れに乗りたいなと思っていました。いいところを通れたなと思います。最後は(後続が)来ないでくれ、しのいでくれという気持ち。強かったなと言うのと、うれしかったです。

しっかり重賞を勝ってくれたし、ナイターでもいい競馬をしてくれたので今後も楽しみです」

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