前大阪府知事で前大阪市長の松井一郎氏が24日に放送されたラジオ大阪「藤川貴央のちょうどえぇラジオ」(月~木曜・前9時)のレギュラーコーナー「松井一郎のラジオ大大阪、いっちゃんえぇやん!」に出演。自民党と国民民主党の関係性に言及した。

 この日の放送では2012年に「アベノミクス」で旋風を巻き起こした安倍晋三内閣の話から始まり「我々政党というのは政策を実現するための集団。その政策の向こうに国民の皆さんの生活がある。極端な話、維新がやろうが自民がやろうがどっちでもいいんですよ。よくなれば。安倍総理が、我々の思っているような規制緩和を実現していただけるのならそれでいいよと思っていました」と日本維新の会の幹事長時代を振り返った。

 その維新は自民と連立政権を組んだ。「今回、自民党が過半数割れる中で、今までさんざん野党側で要望して、目立って言っていたのが(国民民主党の)玉木(雄一郎)さん。暫定税率の廃止、ガソリンの。それから178万円の年収の壁ですよ。この壁が先週の国会の最後に…178万まで上がったわけですよ」と玉木氏の悲願達成を説明した。

 だが、自民と組んでいるはずの維新は「今回、定数削減もできなかったし、OTC医薬品の見直しもちょっとできなかった。維新にとってはこの連立はどうなの? と。

吉村さんが一丁目一番地(=議員定数削減)まで言ったのに、やってくれなかったじゃない」と恨み節。このため「通常国会でゴタゴタになって維新が連立から離れたときも考えて…高市(早苗首相)さんが国民民主をつかまえようと」と推測。「分かりやすいんですよ。でも一番利益を受けるのは国民の皆さん。国民にとっていい話なんです。今、自民が過半数割れる中で、上手に玉木さんと維新の会がつかず離れずやって、政策を実現させていけば、国民にとってこんなにいい話はない」といい「やり方として、どっちつかずで中途半端と言われるかもしれないが、その状況が国民にとってプラスを勝ち取れていると思いますよ」と、現状が来年も続くことを予測した。

 一方で解散総選挙の可能性には「高市さんの頭の中では単独過半数を取り返してやるというのがあるはず。維新も国民(民主党)も足下を見て…と。僕は予算が成立すれば…あると思います。連立与党でも、選挙は別でいい。ヨーロッパ型で」とも話した。

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