◆プロボクシング「THE RING V:ナイト・オブ・ザ・サムライ」 ▽WBA・WBC・IBF・WBO世界スーパーバンタム級(55・3キロ以下)タイトルマッチ12回戦 4団体統一王者・井上尚弥―アラン・ピカソ▽スーパーバンタム級(55・3キロ以下)12回戦 中谷潤人―セバスチャン・エルナンデス▽IBF世界スーパーフライ級(52・1キロ以下)タイトルマッチ12回戦 王者・ウィリバルド・ガルシア―寺地拳四朗(12月27日 サウジアラビア・リヤド、ムハマド・アブド・アリーナ)

 【リヤド(サウジアラビア)24日=勝田成紀】世界3階級制覇に挑む前WBA&WBC世界フライ級統一王者・寺地拳四朗(33)=BMB=が、会場施設内で行われた公開練習「パブリックワークアウト」に参加。ほかの日本人4選手は特設リングで軽めのシャドーボクシングを行っただけだったが、寺地はシャドーに続き加藤健太トレーナー(40)を相手にミット打ちも披露。

軽快な動きから左の強打をミットにたたき込んだ。

 7月にリカルド・サンドバル(米国)に敗れ2本のベルトを失ったが、2日後には現役続行を決断。再起戦で、IBF世界スーパーフライ級王者ウィリバルド・ガルシア(35)=メキシコ=に挑戦し、世界3階級制覇を目指す。

 19日にリヤド入り。23日の到着セレモニーでは、サウジの伝統衣装である「トーブ」と呼ばれる白い衣装と「シュマーグ」と呼ばれる頭巾をサプライズで身に着けて登場。「つかみはバッチリですね」としてやったりの表情だった。

 スーパーフライ級王座を獲得すれば、以前から対戦を希望していたWBA、WBC、WBO世界同級統一王者ジェシー“バム”ロドリゲス(25)=米国、帝拳=との統一戦も現実味を帯びてくる。「自分の中でもすごく大事な試合だと思っている」と高いモチベーションで、サウジのリングに上がる。

 戦績は寺地が25勝(16KO)2敗、ガルシアが23勝(13KO)6敗2分け1無効試合。

 興行はNTTドコモの映像配信サービス「Lemino ペイ・パー・ビュー(PPV)」で配信される。

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