3人組バンド「THE ALFEE」が24日、東京・北の丸公園の日本武道館でコンサートを行った。

 1983年8月24日、初めて日本武道館のステージに立ってから42年、ライフワークとして武道館公演のステージを重ねてきた3人。

武道館での公演数は24日現在で105本となり、自身の持つバンドの最多公演記録をさらに更新し、コンサート総本数も2993本と3000本まであと7本に迫った。

 坂崎幸之助は「105回目、イブの武道館始まりました。クリスマスの奇跡をみんなで起こしたい」と呼びかけ。「デビュー52年目に突入しました。(初武道館から)42年、あっという間。気がついたら古稀(こき)です。80歳、米寿なんてあっという間ですね」と語った。

 ステージでは、この日リリースされた3年ぶりのアルバム「君が生きる意味」の収録曲「HEART OF RAINBOW」や名曲「星空のディスタンス」など19曲をパフォーマンスし卓越したギターテクニックと衰え知らずのパワフルな歌声を披露。QUEENのカバーからクリスマスソングまで幅広い選曲で聖夜を彩った。

 今月10日には、永年の活躍が認められ文化庁長官特別表彰を受けた。高見沢俊彦は「お国が認めた最初のロックバンド」と笑わせつつ「古稀を越えても、まだまだやれるという力をもらった」と1万人のファンに感謝した。

 さらに高見沢は「10年後に音楽をやめた自分らを想像して後悔しないか?って自分に問いただすんです。

自分で少しでも後悔するなと思うなら、音楽はまだ俺たちを必要としているってことだから続けていく」と現役宣言。「どこまでできるか分かりませんが…。イブの夜に改めてここで言いましょう。アルフィーに解散はない!」と高らかに誓いを立てた。

 今年は29日の大阪城ホールのコンサート、2994本目でライブ収め。来年から3000本に向けカウントダウンに突入する。高見沢は「新しいアルバムは、まだまだ終わってないぜって自分たちに言い聞かせるための一枚。50年モノのバンド、50年経つとバンドはこうなるんだよ、という音を聞き込んでください。来年の春ツアーで再現したい」。バンドとして未知の領域に挑む3人の足跡が聖夜の武道館に確かに刻まれた。

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