“バム”ロドリゲスは４団体統一戦最優先と英マッチルーム幹部　将来的には井上尚弥との対決も「スーパーファイトになる」
取材に応じたマッチルーム幹部のフランク・スミス氏（カメラ・勝田　成紀） 画像（1枚）

　◆プロボクシング「ＴＨＥ　ＲＩＮＧ　Ｖ：ナイト・オブ・ザ・サムライ」　▽ＷＢＡ・ＷＢＣ・ＩＢＦ・ＷＢＯ世界スーパーバンタム級（５５・３キロ以下）タイトルマッチ１２回戦　４団体統一王者・井上尚弥―アラン・ピカソ▽スーパーバンタム級（５５・３キロ以下）１２回戦　中谷潤人―セバスチャン・エルナンデス▽ＩＢＦ世界スーパーフライ級（５２・１キロ以下）タイトルマッチ１２回戦　王者・ウィリバルド・ガルシア―寺地拳四朗（１２月２７日　サウジアラビア・リヤド、ムハマド・アブド・アリーナ）

　【リヤド（サウジアラビア）２４日＝勝田成紀】２７日に開催される大型興行「ＴＨＥ　ＲＩＮＧ　Ｖ：ナイト・オブ・ザ・サムライ」のメインイベントに登場する世界スーパーバンタム級４団体統一王者・井上尚弥（３２）＝大橋＝らが、会場施設内の特設リングで公開練習を行った。

　興行を共催する英興行大手「マッチルーム」幹部のフランク・スミス氏が当地で日本メディアの取材に応じ、同社と契約するＷＢＡ＆ＷＢＣ＆ＷＢＯ世界スーパーフライ級統一王者ジェシー“バム”ロドリゲス（２５）＝米国、帝拳＝について「現時点ではスーパーフライ級での４団体統一を目指したい」と発言。

サウジ興行で行われるＩＢＦ世界同級王者ウィリバルド・ガルシア（３６）＝メキシコ＝と前ＷＢＡ＆ＷＢＣ世界フライ級統一王者・寺地拳四朗（３３）＝ＢＭＢ＝の勝者との４団体王座統一戦を実現させたい意向を示した。

　さらに寺地がＩＢＦ王座を獲得した場合、来年５月に東京ドームで計画されている世界スーパーバンタム級４団体統一王者・井上尚弥（３２）＝大橋＝と世界３階級制覇王者・中谷潤人（２７）＝Ｍ・Ｔ＝のメガファイト興行で、スーパーフライ級４団体王座統一戦が組み込まれる可能性にも言及。「バムも『ぜひ日本でやりたい』という思いをもっている。日本はボクシングの文化が盛り上がっている。ぜひ日本で試合を作りたい」と前向きに語った。

　また、井上対中谷の勝敗予想を聞かれたスミス氏は「アイ・ラブ・イノウエ。個人的に井上選手が好き。冷静でかっこ良く、ボクシング界におけるスーパースターだ。中谷選手もすごい良い選手と思うが、やはり井上選手ではないかな」と語ると、続けて「髪型も大好き」とジョークで笑わせた。

　ロドリゲスが４団体王座統一を達成すれば、将来的には「おそらくバンタム級を試してからになると思うが、井上選手がいる階級（スーパーバンタム級）へ上げることも考えている」という。ＰＦＰファイターの井上とロドリゲスの対決実現にも「スーパーファイトになる」と意欲を示したが、一方で「ただ、今は階級が離れている。将来的に目指したい」と説明。

一方でバンタム級にはＷＢＡ王者・堤聖也（３０）＝角海老宝石＝、ＷＢＣ王者・井上拓真（２９）＝大橋＝と２人の日本人世界王者が君臨しており、「ぜひ対決を実現させたい」と意欲を示した。

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