◆ウィンターカップ ▽女子3回戦 大阪薫英女学院83―80日本航空北海道(25日・東京体育館)

 全国高校総体準優勝の日本航空北海道が、3回戦で姿を消した。後半は猛攻を見せたが、最後は3点及ばなかった。

 前半で負ったビハインドはあまりに大きかった。試合開始からスピード感あふれる相手の攻撃にリードを広げられる。第2クオーター(Q)、Cカマラ・ファトゥマタが3つめのファウルを犯しベンチに下がると、残り5分で1点しか取れなかった日本航空北海道に対し、相手はこの時間に一気に14点を奪った。前半終了時26―54。28点をリードされた。

 カマラも戻した後半は本来の攻撃が機能し反撃。ディフェンスも前から当たってプレッシャーをかけ、最後は3点差まで追い詰めたが、無情にもブザーが試合終了を告げた。3ポイントを5本決めるなどチームを鼓舞し続けたPG中村泉咲(3年)は「前半の入りがよくなくて、リバウンドとかルーズボールとかそういう面で全部薫英さんに負けてて、それで点数をはなされた。前半から航空のバスケットができたら勝てた試合だったので、とても悔しい」と涙を流した。

 チームトップの25得点、19リバウンドと奮闘したU18日本代表のPF庵原有紗(3年)は、前半の流れが悪い時間帯にショットが決まらない場面も見られ「自分たちのやるべきことが全くできてなくて、簡単にやられてしまった。自分もオフェンスで、シュートをなかなか決めきることができなくて。自分の立場としてチームを勝たせるシュートが弱気になって決めきることができなくて、本当に申し訳ないです」と涙で声を詰まらせた。

 創部3年目。1年生15人でスタートした1期生の集大成の舞台だったが、悲願には届かなかった。ドイツ人の父と日本人の母を持ち元U15ドイツ代表の庵原は「この3年間で、航空という学校で仲間とこういう環境でやれてきたのは、学べたこともあるし、日本に来てよかったなと思っている。この経験を忘れず、次(の舞台)もやりたい」と話していた。

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