来年の大相撲初場所(1月11日初日、東京・両国国技館)へ向けて横綱・大の里(二所ノ関)が25日、茨城・阿見町にある部屋で“クリスマス返上”の稽古を行った。優勝争いした11月の九州場所・千秋楽を左肩鎖関節脱臼で休場。

すり足などの基礎運動後、右手で左肩を押さえながら、ゴムチューブを引っ張ったり、弟弟子に左腕を押してもらうなど患部付近を入念に鍛えた。その後、幕下以下の力士に胸を出し、土俵際まで下がってから押し返す動きなどを繰り返した。「胸を出すのは(負傷後)初めて。負荷をかけながらやっていきたい」と順調な回復ぶりを示した。

 24日から稽古を再開した。前日のクリスマスイブについて聞かれると「忘れてました。昨日も今日も稽古なので」と苦笑いした。休場した冬巡業中は部屋で下半身を徹底的に追い込んだという。「下半身の張りが悪くないので自信がある。上と下の連動性を出さないといけない。良い気持ちで初日を迎えたい」とうなずく。出稽古は「こういう状態なんで何ともいえない」と慎重。

横綱審議委員会による稽古総見は来年1月5日。「それまでに良くなればいいが、慌てずにやりたい」と足元を見つめた。

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