第104回全国高校サッカー選手権(28日開幕)に出場する静岡県代表の浜松開誠館が25日、静岡・磐田市内で岡山県代表の岡山学芸館と練習試合を行った。

 メンバーの組み合わせなどを試しながらの40分3本で、1本目は0―0も、ビルドアップ時のミスを突かれて2本目に3失点。

3本目に1点を返したが、計1―3で敗れた。

 本番前の最後の対外試合。1日おきの連戦となる選手権を想定し、23日の練習試合・青森山田戦から中1日で実戦を組んだ。「いろいろチェックしたかった。(負傷明けのFW)田窪(悠己)のコンディションも上がってきた。いい準備ができた」と青嶋文明監督。得点力という課題は残ったものの「相手の守備ラインを破って攻め込む形はできてきた」と手応えを口にした。

 新戦力も台頭した。県選手権ではメンバー外だったMF小関陽生(はるい、2年)が、1本目の30分から出場。トップ下で計50分をプレーした。2本目の36分には、相手DF陣の隙間をドリブルで強引に突破。青森山田戦(計1―5)ではチーム唯一の得点を奪っており、この日も「自分の特長を出そうと思った」と、ゴールに向かう強い意志を示した。

 静岡・島田市出身で、浜松開誠館中2年夏にはボランチのレギュラーを務め全国制覇に貢献。高校ではなかなかトップチームに絡めなかったが「前線からの守備」を意識して練習に取り組み、チャンスをつかんだ。

 チームは26日に浜松を出発して東京入り。28日の開会式、そして29日の九州文化学園(長崎)との1回戦に臨む。

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