スピードスケートの全日本選手権兼ミラノ・コルティナ五輪代表選考が26日から3日間、長野市エムウェーブで行われる。開幕を直前に控えた25日、本番会場で各選手が最終調整。

女子1000メートルと1500メートルで五輪代表を確実にしている高木美帆(TOKIOインカラミ)は今大会で500メートルを含め、3種目に出場する。「まだ権利を取っていない種目は、どこまで速く滑れるか」とテーマを掲げ、大会3冠と五輪3種目出場を見据えた。

 今季はW杯で1000、1500メートルでともに1勝。シーズン序盤からブレード(刃)を3季前のものに戻すなど、試行錯誤を重ねた。今季年内最終戦を前に徐々に感覚もあってきており、状態良く今大会に向かってきた。ミラノ五輪までに出場できる試合は今大会と、W杯第5戦(ドイツ・インツェル)の2試合のみ。「その中でそういう取り組みをして、どういうレースをするかが非常に大事になる」と位置づけ、今大会に臨む。

 W杯帰国時には今大会で「出る種目は(優勝を)取りに行く」と意気込んでいた高木。エントリーしていた3000メートルには出場しないが、その目標は変わらない。「今季の中で一番いいレースをしたい」とエースは3種目で頂点だけを狙う。

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