◆ウィンターカップ ▽男子2回戦 駒大苫小牧91―85桐生第一(25日・東京体育館)

 駒大苫小牧は桐生第一に序盤からリードを奪うと、冷静にゲームをコントロールし2回戦を突破した。

 一気に主導権を握った。

第1クオーター(Q)、PG宮森昊太(3年)のジャンプシュートで先制すると、点を取り合う展開の中で32―15と大きくリードを奪った。第2Q入ると、相手の3ポイントが決まり巻き返されたが、第3Q以降はシューターへのマークを強化し、流れを奪い返した。

 宮森は「クロージングもしっかりできて、いいゲームになった」。自身も3ポイントを4本決めるなど29得点6アシストをマーク。「ここでできるバスケットも最後だし、とにかく次に当たる東山を破って、田島先生をメインコートに連れて行きたいという思いがすごくある。その気持ちが表れたから、いい結果につながったんじゃないかと思います」と笑った。

 富山出身。北海道で行われた全中で準優勝した際、田島範人ヘッドコーチ(HC)に誘われ駒大苫小牧の門をたたいた。「留学生とやってみたい気持ちがあって、田島先生がマーベラス(オルワトヨシ)呼ぶよって」。その“相棒”Cオラヨリ・マーベラス・オルワトヨシ(3年)も25得点、20リバウンドの大暴れ。「コンビとまで言えるか分からないですけど、最後に任されてるのは僕とマーベラスのところなんで、自信を持ってやってます」とうなずいた。

 4年ぶりの3回戦進出で、初の8強をかけて戦うのは名門・東山(京都)。

「3年間この体育館で田島先生にメンバー入れてもらっていたのもあるし、個人的にもここに来る前にベスト8に入ってメインコートでバスケットをしようと言われていた。東山さんという格上で、どうなるか分からないですけど、自分たちのバスケットができたら」。田島HCも「当然そこに勝つためにずっと準備してきたこともある。いいゲームになるように、期待してもらいたいと思います」。思いを一つにする“師弟”が、3年間の全てを懸けて難敵に挑む。

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