オリックス・山下舜平大投手(23)が25日、来季の復活へ「出稽古」を行ったことを明かした。元チームメートの吉田正尚(Rソックス)に要望し、前スポーツ庁長官の室伏広治氏(51)の指導でトレーニングが実現。

今季1勝にとどまる要因となった腰や股関節周辺の徹底強化に成功した。

 今月中旬から3日間。1日3時間、濃密な空間に身を置いた。「投げていて腰が痛くなることもないし、不安もほとんどないです。行かせていただけてよかったです」。ストレッチに時間をかけ、バーベルスクワットでは最後に「持ち上げる」動作をプラス。鉄球を揺らしながら体幹を鍛えるメニューも刺激的だった。

 吉田がプロ1年目から師事する室伏氏は、アテネ五輪陸上男子ハンマー投げの金メダリスト。「弱いな。まだまだやな」と激励とともに「室伏メソッド」も受け取った。この日、大阪・舞洲で年内の自主練習を打ち上げ。剛腕の視界が一気に開けた。

(長田 亨)

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