◆プロボクシング「THE RING V:ナイト・オブ・ザ・サムライ」 ▽WBA・WBC・IBF・WBO世界スーパーバンタム級(55・3キロ以下)タイトルマッチ12回戦 4団体統一王者・井上尚弥―アラン・ピカソ▽スーパーバンタム級(55・3キロ以下)12回戦 中谷潤人―セバスチャン・エルナンデス▽IBF世界スーパーフライ級(52・1キロ以下)タイトルマッチ12回戦 王者・ウィリバルド・ガルシア―寺地拳四朗(12月27日 サウジアラビア・リヤド、ムハマド・アブド・アリーナ)

 【リヤド(サウジアラビア)25日=勝田成紀】大型興行「THE RING V:ナイト・オブ・ザ・サムライ」のメインイベントに登場する世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(32)=大橋=が公式記者会見に出席し、「この試合というものは、自分にとって今後のキャリアをより加速させていく一戦だと思っている。この試合次第でパウンドフォーパウンド1位に返り咲く気持ちで挑みたいと思っている」と意気込んだ。

 対戦相手のピカソが「メキシコにベルトを持ち帰る」と宣言すると、尚弥は「ベルトがメキシコに帰ることは100パーセントない」と落ち着いた表情で言い放った。「ピカソ戦はスーパーバンタム級で戦っていく上で一つ必要な防衛戦と認識している。ここに集まっている日本人選手たちは非常に技術も気持ちもオール高い評価を得ている。自分含め日本のファイターみんな勝って日本に帰りたいと思います」と力強く語った。

 また真吾トレーナーは「練習でやってきたことをしっかり出して結果を出したい」と意気込んだ。

 会見後にはピカソとフェースオフで対峙(たいじ)。両者とも冷静な表情を貫いたまま、鋭い視線を送り合った。

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