人気脚本家で、女性で初めて大相撲の横綱審議委員会委員を務めた内館牧子(うちだて・まきこ)さんが17日、急性左心不全のため死去した。77歳だった。

関係者によると、体調を崩し入院していたという。葬儀・告別式は済ませた。来週にお別れの会を予定している。

 秋田県生まれ、東京都育ち。三菱重工の会社員の傍ら脚本家を志し、1988年、40歳のときに日本テレビのドラマ「バラ」で脚本家デビュー。ドラマ「想い出にかわるまで」やNHK連続テレビ小説「ひらり」、「私の青空」、大河ドラマ「毛利元就」など名作を執筆した。

 作家としても、「高齢者四部作」と呼ばれる「終わった人」「すぐ死ぬんだから」「今度生まれたら」「老害の人」がベストセラーに。「終わった人」は舘ひろしの主演で映画化、「すぐ死ぬんだから」は三田佳子の主演でドラマ化された。

 大の好角家として知られ、2000年から10年間務めた横綱審議委員時代には朝青龍の仮病事件、時津風部屋の暴行致死事件などに対して弁舌鋭く追及した。

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