横綱・大の里(二所ノ関)が26日、茨城・阿見町の部屋で化粧まわし贈呈式に臨んだ。贈呈した在宅医療および医療相談プラットフォーム事業を展開するアグリグループの伊藤俊一郎代表は大の里が中高を過ごした新潟・糸魚川市出身で能生(のう)中の先輩。

化粧まわしには大正三色、白写、落ち葉しぐれのコイが描かれ、目には糸魚川市特産の翡翠(ひすい)が埋め込まれた。大の里は「新潟の思いを背負って頑張っていきたい」と意気込んだ。

 大の里は昨年、伊藤代表と筑波大の患者を訪問した。「患者さんは涙を流して喜んでくれた。患者さんに光を与える存在だった」(同代表)という。師匠の二所ノ関親方(元横綱・稀勢の里)も「大の里は糸魚川で中1からお世話になった。この化粧まわしで上昇気流に乗ってほしい」と期待を込めた。贈呈式の前には横綱土俵入りで締める綱を作る綱打ちが行われた。真新しい白い綱をつけて「引き締まった」と言葉に力を込めた。

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