人気脚本家で、女性で初めて大相撲の横綱審議委員会委員を務めた内館牧子(うちだて・まきこ)さんが17日、急性左心不全のため死去した。77歳だった。

内館さんが原作を手がけた映画「終わった人」(2018年、中田秀夫監督)で主演した俳優・舘ひろしが26日、所属事務所を通して追悼コメントを発表した。

 映画は、定年を迎えて周囲から「終わった人」と見られるようになった壮介(舘)が主人公。美容師として忙しく働く妻・千草(黒木瞳)から距離を置かれるようになったが、勉強に、再就職に、淡い恋に奮闘するストーリーだ。舘は本作で第42回モントリオール世界映画祭の最優秀男優賞を受賞。内館さんによる原作小説は15年に発売されロングセラーになっている。

 【舘ひろしコメント】

 内館さんとは小説「終わった人」の映画化などで、ご一緒させていただきました。

 強烈なタイトルでしたので、お受けするか迷った作品でした。

 内館さんも、「よくこんなタイトルの作品に出てくださいましたね」とおっしゃっていましたが、映画が完成して、「哀愁のあるコメディで良いですね」といっていただいたことが、記憶に残っております。心よりご冥福をお祈り申し上げます。

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