ホープフルステークスの勝ち馬は、7年連続で前走1800メートル組から誕生している。この事実は、今年のメンバーを評価するうえで大きなヒントになる。

 さらに興味深いのは、中山2000メートルとは一見結びつきにくい、東京での瞬発力勝負を得意としてきた馬でも結果を残している点だ。単純な中山適性よりも、サラブレッド本来の切れ味を引き出せる「厩舎×外厩」の組み合わせが重要になる。

 その条件に合致するのが、アイビーステークスを制したアンドゥーリルだ。

 中内田充正厩舎×山元トレーニングセンターという布陣は、2歳G1での高い実績を誇る王道パターン。育成面でも、今年のアルテミスステークスの勝ち馬フィロステファニと同じラインで、信頼度は高い。

 前走1800メートル、東京での瞬発力、実績ある厩舎と外厩――。

 傾向と実績の両面から見て、今回も注目せざるを得ない存在だ。

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