バドミントン 全日本総合選手権 第2日(26日、京王アリーナ東京)

 女子ダブルスの2回戦が行われ、9月から新たにペアを組んで出場している第2シードの五十嵐(旧姓・東野)有紗(BIPROGY)、志田千陽(再春館製薬所)組が、向井仁那、宮内公佳(ともに七十七銀行)組を21―16、21―6の2―0で下して、27日の3回戦に進出した。五十嵐は「自分たちの良い形が多く出せた」と笑顔で振り返り、志田は「練習中にもなかったような新しいパターンが見えてきた。

試合をしないと見つけられないことがある」と手応えを示した。

 ともに五輪メダリスト。昨年のパリ五輪で、志田は松山奈未(再春館製薬所)と組んだ「シダマツ」ペアで銅メダルを獲得した。今年8月に同じパリで行われた世界選手権で3位に入り、同大会を最後にペアを解消。その後、パリ五輪の混合ダブルスで、渡辺勇大と組んだ「ワタガシ」ペアで2大会連続銅メダルを獲得した五十嵐と新たにペアを組んで再出発を切った。

 9月の香港オープンで新ペアとしてデビューした。11月の熊本マスターズでは練習中に志田の振ったラケットが五十嵐の右腕に当たるアクシデントがあり、2回戦の前に棄権した。五十嵐は患部の状態について「もう全然大丈夫です」と語り、万全を強調した。

 昨年大会では「シダマツ」ペアで初優勝を飾った志田。目標とする28年ロサンゼルス五輪に向けて、新ペアでも日本一のタイトルをつかみ、勢いをつけていきたい。「2人で優勝したい目標を強く持っている」と大会‘2連覇’へ意欲。五十嵐は「去年決勝で戦って、今年は仲間として絶対に優勝を」と昨年大会の同種目決勝で対戦した2人がタッグを組み、全日本の頂点を目指す。

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