◆報知新聞社主催 全国都道府県対抗中学バレーボール大会(25日、Asueアリーナ大阪)

 男女のグループ戦が行われ、決勝トーナメント(T)に進出する32チームが出そろった。8大会ぶりの優勝を狙う熊本男子(2組)は、セッター岩下遼大(3年)が躍動。

愛媛と石川をフルセットで破り、1位突破を決めた。前回王者の東京(13組)も決勝T進出。女子は、3度の優勝を誇る大分(2組)や、昨年Vの京都(15組)がグループ戦で敗退。27日に決勝T1回戦から準々決勝、28日に準決勝と決勝が行われる。

 司令塔の役割を果たした。熊本男子のセッター岩下はコートを広く使った自在のトスで2連勝に導き「素直にうれしい。(連係も)最初より合ってきて、いい形になってきた」と予選通過を喜んだ。

 兄・将大の背中を追いかける。鎮西高(熊本)3年の兄は中学3年時にこの大会に出場し、アタッカーとして活躍。翌年2月の全国中学生選抜に選ばれた。兄からはアタッカー目線でアドバイスをもらい「生かせる部分は大きい」と岩下。兄弟での全国中学生選抜入りにも「追いつけるように」と意欲を見せた。

 予選1位通過を果たして、決勝Tに挑む。兄から「優勝してこいよ」とエールが送られた岩下は「みんなが盛り上げてくれて楽しくできている。いらないミスや連続ミスを修正して、優勝したい」ときっぱり。あと4試合、勝ちきる。(森口 登生)

 【大分女子】2大会前の準優勝チームが、グループ戦で姿を消した。大阪北、愛知に連敗。主将を務めた忠願寺陽茉(3年)は「悔しいけど、このメンバーでできたことに感謝でいっぱい」と涙をこぼした。2学年上で東九州龍谷高(大分)で活躍する姉・莉桜(2年)は、この大会で最優秀選手賞を獲得。「姉を超えることも目標だった。高校に行って、もっと全国で活躍できるように練習したい」と成長を誓った。

 ◆大会形式 男女とも48チームが参加。3チームずつ16組に分かれてグループ戦を行い、各組1、2位が決勝T進出。

勝率が同じ場合は〈1〉セット率〈2〉ポイント率の順で決定。3セットマッチ(25点ラリーポイント。グループ戦と準々決勝までは第3セットのみ15点)とし、3位決定戦は行わない。

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