人気脚本家の内館牧子(うちだて・まきこ)さんが17日、急性左心不全のため死去した。77歳だった。

2000年から約10年、女性で初めて大相撲の横綱審議委員会委員を務め、在任中は舌鋒(ぜっぽう)鋭く横綱・朝青龍を批判するなど、角界を叱咤(しった)激励してきた。

 内館さん脚本の1992年から放送された相撲部屋を舞台にしたNHK連続テレビ小説「ひらり」に登場した力士名と同じしこ名の寒風山が、26日に東京・墨田区の部屋で行われた稽古後に取材に応じた。

 同じ秋田県出身の内館さんの訃報に寒風山は驚いた様子で、「悲しい。秋田県で有名な方なので」と話した。

 寒風山は秋田・男鹿半島の有名な観光地で、世界三景の一つ。ドラマで登場する寒風山は石田ひかり演じる主人公・藪沢ひらりのいとこで秋田県出身。十両にも昇進した。「ドラマでは関取になっていて、すごいしこ名。重みがあると感じる。本当に名前負けしないように。秋田県のしこ名なので、この名を広めて、もっと秋田県のことを知ってもらえたら」と語った。

 東三段目21枚目だった九州場所では5勝を挙げて、初場所(来年1月11日初日、東京・両国国技館)では幕下に復帰。

幕下優勝経験のある実力者は「また(幕下)上位で暴れられるような力士になって、上へ行って、応援してもらえるように頑張りたい」と、地元の思いを背負って土俵に上がる。

編集部おすすめ