脚本家で元横綱審議委員の内館牧子さんが77歳で亡くなったことを受け、現横審委員で女優・紺野美沙子さんがスポーツ報知にコメントを寄せた。

 「突然の訃報に大変驚いております。

3年前、私が横綱審議委員に就任した際に、内館さんが先輩としてエールを贈って下さったこととても嬉しく励みに感じております。初の女性の委員として、「横綱の品格とは何か」ということ、「土俵と女性」について、論理的にわかりやすい言葉で発言なさっていらっしゃいました。マスコミに横綱・朝青龍関とのやりとりがよく取り上げられましたが、内館さんの深い相撲への理解と愛情からの発言だったと思います。もっと忌(きたん)のないご意見を伺いたかったです。そしてお相撲談義をご一緒したかった。次の横綱はどの力士になるのか。内館さんずっと見守っていて下さい。心から冥福(めいふく)をお祈り致します。紺野美沙子」

 相撲好きの「スー女(じょ)」の“元祖”としても知られる紺野さん。初の横審委員だった内舘さんの意思を継いで、今後も角界と関わっていく。

 ◇紺野 美沙子(こんの・みさこ)1960年9月8日、東京都生まれ。65歳。

80年、慶大在学中にNHK連続テレビ小説「虹を織る」のヒロイン役で人気を博す。時代劇から現代劇まで、硬軟さまざまな役をこなしてきた。国連開発計画親善大使として、カンボジアなど途上国を回ってきた。2010年秋から朗読座を主宰。19~21年、日本相撲協会に設置された「大相撲の継承発展を考える有識者会議」の委員。22年から横審委員。

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