J1広島は27日、来季J2に降格する湘南のFW鈴木章斗(22)が完全移籍で加入することを発表した。鈴木はクラブを通じてコメントを発表し「このチームでタイトルを取れるよう、日々努力し信頼されるような選手になれるように頑張ります」と意気込んだ。

 阪南大高を卒業後、22年に湘南でプロキャリアを歩み始めると、順調に成長。3年目の昨季は自身初の2ケタ得点(10点)を記録すると、今季も主将と背番号10を背負い、9得点4アシストを残した。フィジカルの強さだけでなく、足元のうまさ、シュートの精度も高さも備えており、万能型FWとしての地位を国内で築いた。しかし、チームは19位でJ2に降格。今季ルヴァン杯を制した広島で、新たな挑戦を始めることになった。

 また、鈴木は湘南を通じてもコメントを発表。「正直、この決断をするのは簡単ではありませんでした」とした上で「でも僕の中では淳之介(鈴木淳之介)の存在が大きく、他にも湘南から日本代表になっている選手たちを見て、自分も早くこの場所に行きたいと思い、この決断をしました」と、将来の日本代表入りを見据えての決断だと説明した。

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◆広島のコメント

「はじめまして。湘南ベルマーレから加入することになりました鈴木章斗です。このチームでタイトルを取れるよう、日々努力し信頼されるような選手になれるように頑張ります!応援よろしくお願いします」

◆湘南のコメント

「4年間ありがとうございました。正直、この決断をするのは簡単ではありませんでした。やっぱり、自分の中では湘南ベルマーレでタイトルを獲りたい、湘南全体で喜びたいと入団当初から思っていました。

しかし、今年キャプテンとしてJ2に落としてしまいました。その中で、自分が湘南ベルマーレに残ってもう1度J1に上がり、J1のタイトルを目指したいとも思っていました。でも僕の中では淳之介(鈴木淳之介)の存在が大きく、他にも湘南から日本代表になっている選手たちを見て、自分も早くこの場所に行きたいと思い、この決断をしました。本当にこの4年間で、自分を強く逞しくさせてもらった湘南ベルマーレに関わるすべての皆さまに感謝しかありません。ありがとうございました。もっと成長した姿を見せられるように頑張ります。本当に4年間ありがとうございました」

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