第105回全国高校ラグビー大会が27日、東大阪市花園ラグビー場で開幕した。

 56校の代表として関西学院(兵庫)の西浦章博主将が選手宣誓。

「多様性がうたわれつつ、争いや分断が起きるこの時代に、私たちがノーサイドの精神を体現する意味は大きいはずです」と堂々と宣言した。

 組み合わせ抽選会で選手宣誓のくじを引き当ててから、1週間自身で熟考。「この1年間多くの人に応援、サポートをして頂き、その方々への感謝。1年間通して思ったことや花園への気持ちを伝えたかった」。周囲の指導も仰ぎながら、全文を完成させた。「憧れの花園で宣誓を無事終えることができ、少しほっとしています。練習よりも落ち着いてできて良かった」と振り返った。

 宣誓全文は以下。

 「宣誓 我々選手一同は、第105回全国高等学校ラグビーフットボール大会に出場できることを誇りに思います。私たちは皆、自分たちの力だけできょうこの誇らしい日を迎えることはできませんでした。指導者の導き、家族の支え、そして共に戦ってきた仲間。多くの人の支えと応援があったからこそ、私たちはここにいます。

ここにいる全ての者が勝利の喜びだけでなく、敗北の悔しさも、相手チームの思いも知っています。多様性がうたわれつつ、争いや分断が起きるこの時代に、私たちがノーサイドの精神を体現する意味は大きいはずです。支えてくれた全ての人と、これまで戦ってきた全チームの思いを背負い、この舞台に立てる感謝を忘れず、伝統の、ここ花園で正々堂々戦うことを誓います。

令和7年12月27日 関西学院高等部主将  西浦章博」

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