大相撲の幕内・義ノ富士(伊勢ケ浜)が27日、東京・墨田区にある部屋の稽古場で行われた朝稽古で、初場所(来年1月11日初日、東京・両国国技館)へ向けて汗を流した。

 関取衆らによる申し合い稽古では計21番取って13勝8敗だった。

相撲を取る稽古は番付発表翌日の23日から再開。同日の日中には日本相撲協会の財団法人設立100周年記念式典に参加したが、朝稽古でいきなり36番を取ったという。その後も連日20番を超える番数をとり続けているといい、「初日に飛ばしすぎた。昨日と一昨日もその前も相撲を取って、巡業から帰ってきてからの稽古での調子はいい」と振り返った。

 2025年は1月の初場所後に十両昇進を決めると、新十両から2場所連続優勝。新入幕の名古屋場所では11勝を挙げて、敢闘賞と技能賞を獲得した。さらに九州場所も9勝で技能賞を獲得する活躍で、初場所を自己最高位の西前頭筆頭で迎える。「自分の中でもこんなにうまくいくと思っていなかったので、終わってみれば、頑張っていたのかなと思う。今年のいい点はしっかり残して、来年に向けて頑張りたい」と笑顔で話した。

 2026年は「最高位の初場所で勝ち越して、三役になりたい」と目標を口にした。「来年は本当に優勝したい。旗手をやって、より一層優勝したい気持ちが高まった」と、九州場所で優勝した新大関・安青錦(安治川)の旗手を務め、賜杯への思いはさらに強くなった。

「場所の前半も大事だが、勝っていたら終盤が大事になってくる。強い相手に勝つと、どうしても次の日は気が抜けてしまうこともあると思うので、そこで強い人に勝っても、しっかり切り替えていきたい」と意気込んだ。

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