大相撲の幕下・炎鵬(伊勢ケ浜)が27日、東京・墨田区にある部屋の稽古場で行われた朝稽古で、初場所(来年1月11日初日、東京・両国国技館)へ向けて汗を流した。

 幕下以下の申し合い稽古では計10番取って6勝4敗。

右膝を気にする場面もあったが、「俵にぶつけただけ」と説明した。ここまでの調整について「首の状態もあるので、相撲を取れない日もあるが、取れる日は取るようにしている。寒くなってきたので、無理をしないように慎重にやっている」と話した。

 炎鵬は脊髄損傷による7場所連続休場から昨年の名古屋場所で復帰。2025年は3月の春場所で幕下復帰を果たした。一時は幕下10枚目まで番付を戻したが、左膝のケガなどもあり、年内の関取復帰はならなかった。1年間を振り返り「早いですね、気づけば1年が終わりだなという感じ。なかなか思い通りにはいかなかった。まだまだ足りないところだったり、もっと今やるべきことがあるのだろうなと思う」と口にした。

 初場所から伊勢ケ浜部屋所属の力士9人が一斉にしこ名を改名。うち8人は旧宮城野部屋の力士だったが、その中で炎鵬だけが改名をしなかった。師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱・照ノ富士)から改名の打診はなかったといい、「親方の心遣いなのかなと思う。

大相撲に入ってから、このしこ名で自分という存在が知られていると思うので、そのしこ名に恥じないように、自分の名前を大切にしていきたい」と語った。

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