◆プロボクシング「THE RING V:ナイト・オブ・ザ・サムライ」 ▽WBA・WBC・IBF・WBO世界スーパーバンタム級(55・3キロ以下)タイトルマッチ12回戦 〇4団体統一王者・井上尚弥(判定)アラン・ピカソ●

 【リヤド(サウジアラビア)27日=勝田成紀】メインイベントに登場した世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(32)=大橋=が、挑戦者のWBC同級2位アラン・ピカソ(25)=メキシコ=を3―0の大差判定で下し、自身が持つ史上最多記録を更新する6度目の4団体統一王座防衛(WBC・WBOは7度目、WBA・IBFは6度目)に成功。単独史上最多の世界戦27連勝とした。

 “モンスター”尚弥が伝説のボクサーたちを超えた。これまでの連勝記録は尚弥と伝説の世界ヘビー級王者ジョー・ルイス、元5階級制覇王者フロイド・メイウェザー(ともに米国)の26が最長だった。

 ジョー・ルイスは1930~40年代にかけ25連続防衛を果たし、約12年もベルトを保持した。キャリア通算66勝52KO3敗の驚異的な数字を誇る。

 メイウェザーはアトランタ五輪フェザー級銅メダルの実績を引っさげ、1996年にプロデビュー。スーパーフェザー級、ライト級、スーパーライト級、ウエルター級、スーパーウエルター級と5階級の王座に就き、戦績は50戦50勝。15年5月に米ラスベガスで行われ判定勝ちした「世紀の対決」パッキャオ戦は、両者のファイトマネーが合計336億円超、総収入は500億円超とされる超ビッグマッチだった。

 また18年の「RIZIN」エキシビションマッチで那須川天心、22年「超RIZIN」で朝倉未来と対戦し、ともに勝利している。

編集部おすすめ