今季限りで中日を退団する駿太(本名・後藤駿太)外野手(32)が現役引退することが27日、分かった。

10月28日に来季の契約を結ばないことを通告され、現役続行を希望しながら、自身の進路について熟考。

「いつかは終わりの来る仕事だと思うので。自分の中で区切りをつけなければいけない」と15年間のプロ野球人生にピリオドを打った。

 駿太は、前橋商から2010年のドラフト1位でオリックス入団。翌11年に高卒新人の外野手では52年ぶりとなる開幕スタメンを勝ち取った。球界でも随一の強肩と広い守備範囲を武器とし、21年は25年ぶりのリーグ優勝にも貢献。22年7月にトレードで中日に加入すると、昨年4月には通算1000試合出場を達成した。

 今季開幕前には、登録名を「後藤駿太」から入団当初の「駿太」に戻した。「(現役の)終わりが近づいてる中で、最後は『駿太』の登録名で終わりたかった」と初心に返って汗を流したラストシーズン。「オリックスの福良GM、担当スカウトの牧田さん。色んな方々のおかげで、今の僕がいます。ドラゴンズにも感謝の気持ちでいっぱいです。期待に応えられなかったという思いの方が強いですね」と謙虚に現役生活を振り返り、第二の人生をスタートさせる。

 ◆駿太(しゅんた=本名・後藤駿太)1993年3月5日、群馬県生まれ。32歳。前橋商で2年春、3年夏に甲子園出場。2010年ドラフト1位でオリックス入団。22年7月に石岡とのトレードで中日に移籍。通算1042試合で打率2割1分6厘、15本塁打、151打点、35盗塁。180センチ、85キロ。右投左打。

編集部おすすめ