◆プロボクシング IBF世界フライ級タイトルマッチ12回戦 〇王者・矢吹正道(12回TKO)同級1位フェリックス・アルバラード●(27日、愛知県国際展示場)

 王者・矢吹正道(33)=緑=が、同級1位の挑戦者で元IBF世界ライトフライ級王者・フェリックス・アルバラード(36)=ニカラグア=を12回KOで下し、初防衛に成功した。膠着状態を破るように11回にラッシュをかけてダウンを奪取。

最終12回にパンチをたたき込んで、元世界王者をキャンバスに沈めた。終盤まで苦戦を強いられながらポイントを重ね、4、5回は相手にポイントと奪われた。「打っても止まらない、やりにくい選手だった」と振り返ったが、ダウンを奪取した11回に「途中からは覚悟を決めて、打ち合い上等で頑張った」とギアアップ。「思った通りの試合はできなかったが、経験と、皆さまの声援が後押しした」と応援に感謝した。

 矢吹は22年3月のWBC世界ライトフライ級王座陥落を乗り越え、これで世界戦3連勝。陣営は、来年の次戦でのスーパーフライ級転向と3階級制覇挑戦を見据える。

 戦績は矢吹が19勝(18KO)4敗。アルバラードは42勝(35KO)5敗。

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