◆スピードスケート 全日本選手権兼ミラノ・コルティナ五輪代表選考会 第2日(27日、長野市エムウェーブ)

 女子1000メートルは22年北京五輪金メダルの高木美帆(TOKIOインカラミ)が1分14秒53で制した。

 高木は近年のW杯優勝タイムを目安としたSS標準記録(1分15秒40)を突破しての優勝にも厳しい表情だった。

既に代表権を確実にしていた種目。大会記録(1分14秒02)に照準を合わせていたが、0秒51届かず。「最低でも大会新は出したいと思っていた。五輪を見据えた時に、リンクレコード(1分13秒21)に近付くぐらいのレベルでないと足りない。そこまでトライしたい気持ちがあった」と悔しさをにじませた。

 同時期に国内選考会が開催されているオランダ勢を意識し、600メートル通過のラップタイムの重点を置いていた。だが、最初の数歩で浮いたような感覚があったという。氷に力が伝わりきらなかったことで加速しきれず「修正できずにばたついてしまった。盛大に失敗したな、と。こういうことが起こりえるという学びになったので、次の時はしっかりと心に刻んでスタートラインに立ちたい」。苦い経験を本番に生かすと誓った。

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