◆プロボクシング▽スーパーフェザー級(58・9キロ以下)8回戦 〇堤麗斗(TKO4回1分14秒)レオバルド・キンタナ●(27日、サウジアラビア・リヤド)

 WBA世界フェザー級13位・堤麗斗(23)=志成=が圧巻の勝利でデビューからの連勝を「4」に伸ばした。左右両構えになるレオバルド・キンタナ(23)=メキシコ=を相手に序盤から上下に打ち分け、パンチを確実にヒット。

4回にボディーが効いたところに、右フックを打ち込みフィニッシュ。「元々オースドックスな選手だと思っていたが、サウスポーできたので、想定していた戦い方とは違った」と苦戦したことを明かしながらも「プロになってこういうタイプは初めて。そういった意味ではいい経験になった。スパーリングなどの練習で色々なタイプとやって、色々経験させてもらって、そういう経験が今日生きたのかなと思う」と勝利を喜んだ。

 ただ、満足はしていない。「自分の思っていた内容と離れた内容。もっと強くならないといけない」と話すと「(強くなれば)必然とランキングも上がって、世界への道が近づいてくる。まずは自分のレベルアップを一番に、次はさらに強くなった姿を見せられるようにしたい」と言葉に力を込めた。

 本来ならば兄・駿斗(26)も同じサウジの舞台で世界挑戦するばずだったが、スパーリング中に眼窩底(がんかてい)骨折となり無念の中止となった。「一緒に出たかった気持ちはあったが、こればっかりはしょうがない。兄なら必ずはい上がってくるはず。今回しっかり勝って(兄を)元気づけたい」とリングに臨んでいた。

デビューからの4戦はすべて海外のリングという異色の存在は「来年は兄弟でもっと上を目指します」とさらなる飛躍を誓った。

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