◆プロボクシング▽ライト級(61・2キロ以下)10回戦 〇エリドソン・ガルシア(判定)今永虎雅●(27日、サウジアラビア・リヤド)

 前日本ライト級王者・今永虎雅(26)=大橋=の連勝が「9」でストップした。格上のWBO世界スーパーフェザー級10位エリドソン・ガルシア(31)=ドミニカ共和国=と対戦した今永は、序盤から前に出て右ジャブ、左右のボディーをヒット。

プロ24戦目のガルシアは柔らかい上半身でパンチをかわし、カウンターをヒットする展開。7回にプレッシャーを強め流れをつかんだ今永だったが、続く8回に右フックを浴びてダウンを奪われる。その後も必死に反撃を仕掛けたが、あと一歩及ばず1―2の判定負け。プロ10戦目で初の黒星を喫した。

 不運もあった。当初はWBA世界ライト級3位のアルマンド・マルティネス(30)=キューバ=との対戦が予定されていたが、今月上旬になりガルシアに変更になった。右構えのマルティネスから左構えのガルシアになり、すべてがゼロからのやり直しとなった。軽量級では多くの世界王者が誕生する日本ボクシング界だが、ライト級などの中量級では苦戦を強いられている。サウジの舞台を「世界にアピールする最高の舞台」と意気込んだ今永だったが、願いは叶わなかった。トップアマからプロ入りしたエリートは、日本に戻り再起を図る。

 戦績は今永が9勝(5KO)1敗、ガルシアは23勝(14KO)1敗。

編集部おすすめ